南青山アンティーク通りクリニック

南青山アンティーク通りクリニック

南青山アンティーク通りクリニック院長のブログイメージ

第四十七話 令和の、蜘蛛の糸

―シニカルなアンチテーゼ―

令和八年七月十一日(土曜日)


風は、丘の上にも、静かに吹いていた。
その風は、突然に反転した。
理由はわからない。

天然系の女性は、男性には一番人気。
ある男性を眺めていると、
なぜか天然系の女性が、いつも隣にいる。
理屈では誰にも負けない男性にしてみれば、唯一相手してくれる女性が天然系。
不思議なくらい、よく出会う組み合わせだった。
私の身近にとても多い。

と思えば、
まめな男性は、女性には一番人気。
その女性を眺めていると、
なぜか、自分の思いどおりに動く男性ばかりが隣にいる。
爪を研ぐ自分を隠しながら、自己磨きのために生きている。
自分を守ることには熱心だが、
他人が傷つくことには、驚くほど無関心。

それもまた、見慣れた景色だった。
視点の向け方次第で、見えることもあれば、見えないこともある。

南青山アンティーク通りクリニック院長のブログイメージ



ある男性は、とてつもない女性に捕獲された。
子どもたちには、この糸だけは見抜いてほしい。
最初はおとなしいが、少しずつ正体を見せる。
動けば動くほど絡んでくる蜘蛛の糸。

気づいたときには、もう遅い。
糸は、最初から切れなかったわけではない。